OSを入れなおしたときの作業メモ

この記事の背景

Thinkpad X60にWindows2008R2を新規インストールしたところ、後から色々ソフトの導入・設定を忘れてることに気づいて、なにかと二度手間だったのでメモしておこうと思いました。

下記内容について

Windows2008R2特有の部分(「Windows2008R2の導入について」)を除いては、Windows7 64bitを導入する場合でもほぼ同様かと思われます。

Windows2008R2の導入について

  1. インストール時、『フルインストール』を選択(Server CoreはGUI使えないので注意)
  2. 『デスクトップエクスペリエンス』を追加
  3. 通知領域のスピーカアイコンからメニューを開く(このとき、OS側でオーディオサービスを有効にしてくれる)
  4. 『ワイヤレスLANサービス』の追加(無線LANアダプタを使用する場合必須)
  5. .NET Framework 3.5』の追加(趣味)

Windows2008R2(Windows7) + Thinkpad X60

Lenovo SystemUpdateはサービスを終了している(?)ようなので、手動で下記ドライバ・ユーティリティを集めて導入。
intelのものはintel社の公式サイトから、
他のものは、Lenovo社の公式X60/60s用まとめページ http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf/jtechinfo/SYJ0-01CE250から入手。

  1. ドライバの導入
    1. intel rapid storage technology 【Windows2008R2用】(X60に載せたSSDを、標準ドライバでうまくハンドリングできているのか分からなかったので、念のため導入)
    2. intel グラフィックス メディア アクセラレーター ドライバー 【Windows7 64bit用】
    3. 省電力ドライバー (ACPIモード)(これがないとデバイスマネージャで!マークが表示される)
  2. ソフトの導入(個人的に必要と思ったもののみ)
    1. 省電力マネージャー(タスクトレイ内にバッテリのマーク表示+OS標準よりも細かな省電力設定)
    2. ホットキー機能(Fn+キー機能使用時、画面下部にマークが表示されるように)
    3. トラックポイント・ドライバー(これがないと真ん中ボタン使えない)

各種ソフトの導入・設定について

ここからは個人的趣味

  1. Microsoft IME([無変換]→IME OFF、[変換][カタカナ/ひらがな]→IME ON)
  2. KeySwap for XP(管理者権限で実行。[Ctrl]⇔[CapsLock]、[Fn+←]→[Home]、[Fn+→]→[End]、[メニュー]→[右Alt])
  1. GoogleChrome (導入後、同期設定)
  2. 秀丸
  3. Paint.NET
  4. VisualStudio
  5. Dropbox

Windows7のエクスプローラで拡張子を常に表示する

Windows7のPC使ってて、エクスプローラで常に拡張子を表示するよう設定を変えようとエクスプローラのプロパティを開こうとして、今まで見慣れていたメニューバーがないことに気付いた。

拡張子、隠しファイルの表示、フォルダの展開、エクスプローラの設定
http://memorva.jp/internet/pc/windows_file_explorer.php

Windows7では、エクスプローラにメニューバーが表示されていない場合がある。XPなどと同様にメニューバーを表示させるには、エクスプローラにて「整理」→「レイアウト」→「メニューバー」をチェックする。

なんとめんどくさい。
と思ったら、[Alt]一発でメニューバーの表示/非表示を切り替えられることに気付いた。
あとは、今まで通りプロパティから設定すればOK。

Fermi他GPGPUの動向について思う。

倍精度を主に使う計算用に高速な計算リソースが欲しいなぁと思っていて、来年あたりFermiを購入する算段を立てていたのですが、なんだか雲行きが怪しくなってきているようで…。

77. Larrabee, Fermi (2009/12/26)
http://grape.mtk.nao.ac.jp/~makino/articles/future_sc/note078.html#rdocsect83

多コアの SMP で問題になるのはキャッシュコヒーレンシを維持するためのコア間のトラフィックです。

去年あたりに計算コードをマルチコアCPU向けに、半ば趣味で並列化していまして、その際、特定マイクロアーキテクチャで実行した場合に実行効率が上がらないという問題にぶち当たりました。最初は、偽共有(false sharing)によるものかと疑いコードを見直したのですが引っかかるような部分もなく…。仕方ないので、問題の出るマイクロアーキテクチャと出ないマイクロアーキテクチャの仕様をぼーっと比較してたら、キャッシュコヒーレンシ維持のための通信が怪しいと思いあたり、最終的に、各コア固有の(L1,L2)キャッシュには、完全に独立したデータのみを放り込むようコードを書き換えることで、手元の全マイクロアーキテクチャで、ほぼ100%の実行効率が実現できたということがあります。というわけで、キャッシュコヒーレンシとかHPC分野では不要だよねって件には、実体験も伴ってとても共感でき、納得してしまいました。
と、思ったのですが、カリカリにチューニングする人なんてのは世間的にはたぶんマイナーなわけで、チューニングマニア向けにキャッシュコヒーレンシを備えないシステムを作るのは商業的には微妙かなぁとか。(個人的にはそういうハードがあれば欲しいですがw)
『現状のコンパイラを含めたソフトウェア環境で、さらっとコードを書いたら、適度に速いものがお手軽にできる』ようなシステムを目指すなら、キャッシュコヒーレンシは必要と思われ、現状では、キャッシュコヒーレンシの制御をハードで実装するというのは妥当な選択じゃないかなとも思いました。
もっとも将来的には、並列化コンパイラがキャッシュコヒーレンシの面倒を見てくれるのが理想かなぁとも思います。
閑話休題
というわけで、Fermiに関しては次世代の設計では、個人的にはシンプルになる方向に振り直してもらえると嬉しいなぁとか。

NVIDIAはFermiのSP数を削減
http://www.geocities.jp/andosprocinfo/wadai09/20091226.htm

$2499と$3999というGPUボードより1桁高い値段のボード用のチップでも2クラスタを殺さないと良品がとれない状況では

SPが448個に減少したことについては、元の計画の512個じゃ採算合わないからダイサイズ削減したのかなぁ程度の変てこな認識をしていたのですが、これって基板上には予定通り16コのクラスタ(SM)作るけど、歩留まりが悪いので不良品部分のSMを2コ殺して出荷するってことですか…。
現状の仕様だとすごく割高な気がするので、Fermiの購入はTSMCの40nmプロセスルールが安定するか、もしくは今のGT200bみたいに次のプロセスルールに移行するのを待った方がよいかなぁ。。。

倍精度計算用に何を選ぶべきか

Fermiはちょっと散々な感じではありますが、なんとかモノが出てきそうではあるので、とりあえずFermiを基準に考えてみました。個人的に消費電力はそう問題ではないので、もっぱらコストパフォーマンス重視で。

GPU 価格 性能 (倍精度)
Tesla C2050(Fermi) 20万前後 0.52TFlops
Tesla C2070(Fermi) 30万前後 0.63TFlops
GTX295(GT200b) 5~6万 0.15TFlops
GTX285(GT200b) 3~4万 0.07TFlops
FireStream9270(RV770) 15万前後 0.24TFlops
FireStream9250(RV770) 10万前後 0.2TFlops

単純な価格性能比ではGTX295 4枚挿しに比べてアドバンテージが薄いようにも思えますが、

  • 1カードで0.5TFlopsのポテンシャル。(トータル同じ性能でもコンパクト化可能)
  • 自動キャッシュ実装。ECC利用可。マルチカーネル実行化。(プログラミングが楽に)
  • 性能に対して、現行品に比べれば、十分低消費電力。

ってことを考えると、(倍精度計算前提であれば)まだFermiに旨みがあるかなと。まぁ、だからと言って初物に飛びつこうと思えるほどは良くもないので、Fermiの通常GPU版が来年度内に出ないようであれば、Tesla C2050あたりを狙おうかなと思います。

WindowsPCでSambaServerのパスワードを保存しない

知り合いから『現在、共用のWindowsPCからSamba Serverをアクセスしてるんだけど、Samba Serverのパスワード(ネットワークパスワード)が保存された状態になっていて、これはセキュリティ上困るのでどうにかしたい。』って相談を受けたのでちょっと調べてみた。

案の定というか、ネットワークパスワードは常に入力させるようにしたいってのは需要あるようで、簡単に見つかった。

ネットワークパスワードを保存させない
http://www.samba.gr.jp/ml/article/samba-jp/msg07745.html

レジストリの項目
[HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Network]
に DisablePwdCaching を新規で作成し、DWORD値で1にします。
そうすると、*.pwl ファイルは作成されません。

保存されたネットワークパスワードを削除する
http://www.atmarkit.co.jp/bbs/phpBB/viewtopic.php?topic=34758&forum=10

[コントロールパネル]−[ユーザーアカウント]の「詳細設定タブ」にある
”パスワードの管理”で見れると思います。

WinXP Pro. SP3では、関連する作業→『ネットワークパスワードを管理する』から、追加・削除が可能。こんな感じ。

スパコン事業について思う。

東証富士通が反発 「低価格の高性能コンピューター開発」報道
http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/chumoku.aspx?id=ASFL1804J%2018122009

スパコン計画復活とのことで、ビミョーに関わってないこともないことをやっている自分としてはまぁ嬉しい限り。
コアになるCPUを自国でも開発しておく(今回のSPARC64 VIIIfxのことね)ってのは、巨額の投資をかけて作られてる他社のCPUを使うよりは、費用対効果は悪いものの、作っとけば他社の都合にかかわらず安定的に供給できる(よね?少なくとも、比較的、には)って意味では意味ないことないんじゃない、とか思ったり思わなかったりもするし富士通がんばれー、と応援したいけど

18日付の日本経済新聞朝刊は「『PCクラスター』型と呼ばれる方式で、低価格の高性能コンピューターを開発する」と伝えた。
2011年度にPCサーバー換算で7000台分、

ちょっとこの記事読んでこけた。
クラスタ型て…。
いまいち一台あたり何個CPU積む気なのかわからないけど、とりあえず富士通のページを適当に見た限り1台16CPUぐらい使うのかなぁってことで、単純計算で

128[GFlops/CPU] * 16[CPU] * 7000 = 14.336[PFlops]

まぁ、こんなもんか。とりあえずInfiniband等の既存の技術で7000台つなげておけば、ピーク性能は公称値を実現できるとして、あとは残りの予算で、いかに実行効率をあげるか、ってとこなのかなぁ。


くっだらねぇ。マジくだらねぇ。


こんなもん国家"基幹""技術"って枠でやる意味あんの?これのどこに、『国を挙げてやるような"技術開発要素"』があるのか全然意味わかんない。
PFlops級のスパコンは必要だと思うし、予算は割り当てるべきだと思うけど、こんなことに『国家基幹技術』なんて恥ずかしすぎる文言を掲げるのはやめてほしい。

個人的には予算一桁上げる代わりに、100PFlops越えを目指す(クラスタ型だと電気代的・物理(土地)的に厳しそうなレベル)とかやってほしいなぁとか思ったり。そういうのなら、開発に際して、なにかしら新しい技術革新が必要とされる→技術開発されそうだし。


Q.「2位ではだめなのか?」
A.「世界一でないものに意味があるんですか?」
(あなたのような、代わりがいくらでもいる人間にはわからないと思いますが。)


ぐらいに尖っててほしい。個人的には。

スパコン復活
http://ameblo.jp/takapon-jp/entry-10413407513.html

だいたい予算の多くが箱モノを作るのに使われてんだろ。あほらしい。

あほらしい話ですけど、建物が綺麗だと、中で働く人としては、「めっちゃ早い計算機を使えます」なんて言われるより、俄然やる気が出ます(あ、自分はここの中の人ではないです。個人的な一般論として)。
トイレが綺麗だとなおさら気分が良いです。

…。

あほ丸出しですね。ごめんなさいorz